人体解剖学
〇消化管の概要
・消化管(管腔臓器)
口腔→咽頭→食道→胃→小腸(十二指腸→空腸→回腸)
→大腸(盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸)→直腸→肛門
・消化管(実質臓器)
唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺、小唾液腺)
肝臓(代謝、解毒、胆汁生産)、胆嚢、短観(胆汁分泌)
膵臓(外分泌:膵液+消化酵素、内分泌線:ホルモン)
・消化器系の血管
動脈:腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈
静脈:上腸間膜静脈・下腸間膜静脈・脾静脈→門脈→肝臓→下大動脈
☆〇消化、吸収の仕組み
・炭水化物⇒二糖類(麦芽糖)→単糖類(ブドウ糖) (小腸→門脈→肝臓)
・蛋白質 ⇒アミノ酸 (小腸→門脈→肝臓)
・脂質(コレステロール、中性脂肪・トリグリセリド)
⇒コレステロール、脂肪酸+グリセリン→カイロミクロン
(小腸→リンパ管→胸管→静脈)
・消化液
‣唾液:アミラーゼ (炭水化物の分解)
‣胃液:胃酸、ペプシン (蛋白質の分解)
‣胆液:胆汁酸 (脂質を乳化する、脂質の分解)
‣膵液:アミラーゼ (炭水化物の分解)
ペプシン・キモトリプシン (蛋白質の分解)
リパーゼ (脂質の分解)
〇脂肪の吸収
1.中性脂肪は胆汁酸で乳化され、膵液のリパーゼにより脂肪酸、モノグリセリド、グリセリン に分解される
2.グリセリンはそのまま小腸上皮に吸収されるが、脂肪酸、モノグリセリド、コレステロールは胆汁酸と結合してミセルとなり、小腸上皮に分解される
3.小腸上皮に吸収された脂肪酸、モノグリセリド、コレステロールはアポ蛋白質と結合して、カイロミクロン(リポ蛋白質)となりリンパ管に運ばれる
・グリセリンはジヒドロキシアセトンリン酸となり、クエン酸回路で代謝
・脂肪酸はβ-酸化によってアセチル-CoAとなり、クエン酸で代謝
・コレステロールはホルモンやビタミンの原料
〇消化管の運動
・消化管の筋層 (輪状筋と縦走筋)
輪状筋が収縮すると、消化管は細くなる
縦走筋が収縮すると、消化管は太くなる
・蠕動運動
輪状筋が近位→遠位に向かって連続的に収縮する(食べ物を遠位に送る動き)
・分節運動
輪状筋と縦走筋が交互に収縮する(食べ物を攪拌する動き)
・振り子運動
縦走筋の収縮と弛緩が近位→遠位、遠位→近位と移動を繰り返す
(食べ物を攪拌する動き)
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