まとめ 10

人体解剖学

〇消化管の概要
 ・消化管(管腔臓器)
  口腔→咽頭→食道→胃→小腸(十二指腸空腸回腸)
   →大腸(盲腸上行結腸横行結腸下行結腸S状結腸)→直腸→肛門
 ・消化管(実質臓器)
  唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺、小唾液腺)
  肝臓(代謝、解毒、胆汁生産)、胆嚢、短観(胆汁分泌)
  膵臓(外分泌:膵液+消化酵素、内分泌線:ホルモン)
 ・消化器系の血管
  動脈:腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈
  静脈:上腸間膜静脈・下腸間膜静脈・脾静脈→門脈→肝臓→下大動脈

消化、吸収の仕組み
 ・炭水化物⇒二糖類(麦芽糖)→単糖類(ブドウ糖)   (小腸→門脈→肝臓)
 ・蛋白質 ⇒アミノ酸                 (小腸→門脈→肝臓)
 ・脂質(コレステロール、中性脂肪・トリグリセリド)  
     ⇒コレステロール、脂肪酸+グリセリン→カイロミクロン
                       (小腸→リンパ管→胸管→静脈)
 ・消化液
  ‣唾液:アミラーゼ   (炭水化物の分解)
  ‣胃液:胃酸、ペプシン  (蛋白質の分解)
  ‣胆液:胆汁酸   (脂質を乳化する、脂質の分解)
  ‣膵液:アミラーゼ   (炭水化物の分解)
     ペプシン・キモトリプシン  (蛋白質の分解)
     リパーゼ    (脂質の分解)

〇脂肪の吸収
1.中性脂肪は胆汁酸で乳化され、膵液のリパーゼにより脂肪酸、モノグリセリド、グリセリン    に分解される
2.グリセリンはそのまま小腸上皮に吸収されるが、脂肪酸、モノグリセリド、コレステロールは胆汁酸と結合してミセルとなり、小腸上皮に分解される
3.小腸上皮に吸収された脂肪酸、モノグリセリド、コレステロールはアポ蛋白質と結合して、カイロミクロンリポ蛋白質)となりリンパ管に運ばれる
 ・グリセリンはジヒドロキシアセトンリン酸となり、クエン酸回路で代謝
 ・脂肪酸はβ-酸化によってアセチル-CoAとなり、クエン酸で代謝
 ・コレステロールはホルモンやビタミンの原料
〇消化管の運動
 ・消化管の筋層  (輪状筋と縦走筋)
   輪状筋が収縮すると、消化管は細くなる
   縦走筋が収縮すると、消化管は太くなる
 ・蠕動運動
  輪状筋が近位→遠位に向かって連続的に収縮する(食べ物を遠位に送る動き)
 ・分節運動
  輪状筋と縦走筋が交互に収縮する(食べ物を攪拌する動き)
 ・振り子運動
  縦走筋の収縮と弛緩が近位→遠位、遠位→近位と移動を繰り返す
    (食べ物を攪拌する動き)

コメント

タイトルとURLをコピーしました